(ーん?)
(ーここは、どこ?)
(ー誰かの声が聞こえる。)
(ー泣き叫ぶ声。)
「新!!早く目を覚まして...お願いだから...!」
(ー聞き覚えのある声。)
(ーあれ?)
(ー俺は一体、誰...?)
「...ん。」
「新.....!!目を覚ましたの!?待ってて!今、医者を読んでくるから!!」
そう言って、見覚えのない女の人は部屋から勢い良く出ていった。
「...え?」
医者って?何の事?
ここはどこ?
俺は誰?
何故ベッドで寝ているのか?
何故俺の体に、機械が沢山ついているんだ?
今すぐ聞きたい事が頭の中で交差した。
「お医者様!!こちらです!!!」
そのとき、ドアからさっきの女の人と、白衣を着た見知らぬ人達がズラズラと入ってきた
(何が起こっているんだ)
ふと、白衣の人がこちらに近づいてきた
「喋れますかー?」
(は?何を言っているんだこの人達は?)
「はい?」
と、俺は答えた。
「おぉ、喋れますね。では、自分の名前が言えますかー?」
(は?自分の名前?こいつ、馬鹿にしてんのか?
自分の名前位、普通言えるだろ。)
「あのねぇ、自分の名前位そりゃ言えますよ?
そりゃ...え?...自分...の...名前...?」
頭が真っ白になった。
(自分の名前?そんなのあったっけ?)
「ぇ...と...分かりません.......。」
「そうですか。では、ここが何処か分かりますか?」
「...分かりません。」
(この男は一体何をしようとしているんだ?)
(とにかく俺は、見知らぬ部屋で、見知らぬ人達に囲まれて、何もかもが怖い...)
(...出来るなら、一刻も早くこの場から抜け出したい。)
体についている沢山の謎の機械が邪魔して、身動きも出来ない状態だった
すると、医者が俺の体についている機械を動かしながらこう言っていたのを覚えてている
「目が覚めて良かったですね、お母さん。でも、息子さんは恐らく、事故の障害で記憶を失っている可能性が非常に高いです。」
「嘘...ですよね?...なんで.....。」
「詳しくは、後日話しますのでそれまで、息子さんの傍に出来るだけ居てあげて下さい。」
「は...はい.....。」
(その女の人、気分が悪そうだったな。)
しばらくすると、白衣の人達は部屋から居なくなっていった。
女の人はこう言った
「新...私、新お母さんよ?」
「え...いきなりそんな事言われても。」
「ごめんなさい...覚えてないのよね...。」
「う?うん。俺の名前、新って言うんですか?」
「そうよ。あなたの名前は 新 、永瀬 新 よ...。」
「へぇ...じゃ、今何が起こっているのか、教えて下さい」
「分かったわ...。」
(なんだこの空気。)
「新、あなたはね?ここで、半年間眠っていたの。」
「え?どういう事?」
「あの日...何があったか...それはね?」
