「ねぇ…」
レジに向かおうと歩き出した梨香と菜穂子を、美希が引き留めた。
「何か様子が変だよ。お店の人が、ハルが居なくなった…みたいな話してる」
「えっ…嘘…」
彼女達が二人の店員の方に目を向けると、深刻そうな表情で話をしている様子が伺えた。
「あの…何かありました?」
店員達の方に歩み寄り、菜穂子が小声で問いかける。
「あ、いえ!大丈夫です。
お客様、お料理はお楽しみ頂けましたか?」
店長は、場を取り繕うように、急に眉間の皺を伸ばし営業スマイルに表情を切り替えた。
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