あの仕事で関わったデイビットというプロデューサーが…
人並外れたあの美しい男が…
吸血鬼だったなんて…。
打ち合わせを含め、彼とは何度か会った。
食事にも誘われ、スタッフと一緒に行ったこともあるが、その時は、優しく紳士的な男だと思った。
その後、何度か個人的に誘われた事もあったが、あまり気の合うタイプだとは思わなかったし、仕事で絡む以上の必要はないと思い、実際、都合もつかなかったので、それを理由に断った。
それきり連絡もなかったので、存在すら忘れていたのだ。
いったい何が目的なんだ!
どうして俺の前から、ハルを奪って行ったんだよ…。

