「えっ?…ハル…」
復活したスマホを見たアキが、驚いた表情のまま動きを止めた。
「ん?どうした?アキ」
「今さ、27日の午前らしいぞ」
「はっ?!25日じゃなくて?!
だって俺ら拉致されたの、24日の夜だよな?
で、いろいろあって…
アーッ!!もう思い出すのもおぞましいけど!
でも、そのまま山の中彷徨って、あの車に助けられたのが、25日に日付が変わったばかりの深夜だと思ってたけど」
「森の中で二人共、気を失ってた間か、
車の中で意識を失くした間か、
この部屋で爆睡してる間か…
それか時空を超えたことが原因か?!
とにかく知らない間に、時間がそれだけ過ぎていたってことなのか?!」

