そして、ハルが俺の命を救うために、ヴァンパイアとした取り引き…。
自分の命を投げ出しても…
例え自分が忘れ去られたとしても…
存在自体、居なかったことにされても…
それでも俺の命を守りたいと、決意してくれたハルのその想いに…
俺は一生かけてでも応えて行きたい。
突然、不可解なことばかりが二人の身の上に起きて、まだ頭の中は混乱していたが、もうそんな事はどうでもいい。
いや…本当は〝 どうでもいい 〟なんて簡単に片付けられるほど些細な事なんかじゃない。
心から大切な人の生死に関わる出来事だったのだから…。

