「ヨッシャー!じゃ身体鈍ったり、振り付け忘れないように練習しながらアイツら待ってようぜ!」
「明日で開放されると思ったのにな〜。
でも、ハルもアキも居なくて会場の温度上がらないのも怖いしな。
何よりヤッパ、アイツらと一緒にやりたい!」
「そうですよ、みんなで成功させたいです!」
自分達を、仲間達を、鼓舞する声があちこちで起き、重苦しかった空気が一気に明るくなった。
「そうだな…。“ 二人を抜きで決行 ” でもなく、“ 中止 ” でもなく、延期。
残念だが、今回はそうしよう。
ハルとアキは必ず戻って来る。
それでいつとはまだ言えないが、必ずまた会場は抑える。
それなら客も君達も納得できるだろ?
但し、まだ希望は捨ててない。
明日の本番前までに彼らが戻れば、予定通り決行するぞ。
そうなったら、最後の練習とリハに参加できてない二人をみんなでカバーして欲しい。
だからリハの後半は、そういう対応ができるように進めてくれ」
「はい!」
リハーサルの後半は、皆の活気が甦った。
しかしおのおのが、心の中からどうにも追い出せない仲間を心配する気持ちを必死に抑え、自分を奮い立たせているのだとわかっていた。

