「今、警察と所属事務所の方がみえてます。結論から言うと、まだ藤崎様も日浦様も所在が掴めておりません」
「えっ…全く連絡も取れないんですか?
もう4時間以上、経ってますよね?」
「事務所のマネージャーさんのお話によると、今日はイベントのダンスの練習があり、その後、お二人が一緒に食事に行く予定だということを、他の俳優仲間の方達が聞いていたそうです。
しかし、その後のことは、どなたもご存知ないようで…。
お二人のご友人やご家族にも連絡を取られたそうですが、急を要する事態に陥ったような方は周りにいらっしゃらないようで、どこかに慌てて駆け付けた…という話も考えにくいようです。
藤崎様の携帯は、うちの店に残されたバッグの中ですし、日浦様には何度かけてみても “ 電波の届かない場所に… ” のメッセージが流れるだけで、繋がらないそうなんです。
本当に、何がどうなってるんだか…」
店長は電話の向こうで、乱暴に頭を掻いた。

