「今、こちらのお客様が話して下さったばかりだ。
藤崎さんの連れの方は日浦さんで、もうすぐここへ来る予定だとご本人からお聞きしていた…と」
「えっ?じゃ、サングラスを拾った女性の方達が見たというのは、やっぱり間違いなく日浦様で…」
「そういうことなんだろうな…。
じゃ、日浦さんもまた、そのサングラスを落として、姿を消したと?…」
ドアボーイの話に、店長は考え込むように顎に手を当てて天井に目を向けた。
「どういうこと?二人とも突然居なくなるなんて…」
梨香が、美希と菜穂子に目を泳がせる。
美希はオロオロした様子で、瞬きを繰り返している。

