「あのっ!…」 スタッフルームへと場所を変え、話をしていると、そこへドアボーイが慌てふためいた様子で駆け込んで来た。 「外階段の下に、これが! もしかしたら日浦陽人さんの物かも知れないと!」 店長とウエイターは、たった今、その名前を口にした美希の顔を見た後、ドアボーイに視線を戻す。 その手には、サングラスが握られていた。 「どういう事だ?」 「先程、私がドアの前におりましたら、通りを歩かれていた女性お二人が階段を上がって来て、声をかけられたんです」