状況が飲み込めないまま教室に来たあたし、それでもなんとか授業を受けて4限目。


4限目の数学もあと5分で終わるところまで来ていた。


昼休みにどうなるのか、それはなってみないとわからないわけで、それは奈美も同じなようでまだ現実を飲み込みきれてないというような表情をしていた。



_______キーンコーンカーンコーン


チャイムが鳴る。


「終わってしまった…」

一人つぶやきながら教科書を片付ける。


「桜、どうする?」

斜め前の席から奈美が声をかけてきた。

「どうなっちゃうんだ…あぁ、奈美…あたし、どうしたらいいの」

「あたしにも、さっぱりよ」

ダメだ。完全にみんな城木くんのペースに飲まれてる。


「…逃げちゃう??」

奈美に問いかけた時、


「何から逃げるんですかー?さくらせんぱいー?」

はっとして振り返ると

「うそおおおおお!なんでいるの!?」

「だって一緒にお昼食べるじゃん。」

なんと、城木くんが。

「奈美先輩、行きましょうか。」

優くんが声をかける。

「あ、うん、」

うわあ、てか、この二人超絵になる。
美男美女ってこうゆうことゆうんだなあ。



「ぼーっとしてないで俺らも行くぞ」

腕を掴まれる。

「うそおおおおおおおお!」

「うるせー!!」


ああ、なんでこんなことに。