アンジュと記憶都市

「メモリは、ニンゲンの空想から生まれる。それは事実よ。でもね、ニンゲンの空想の生き物=(イコール)メモリでは無いのよ?メモリがニンゲンの空想の生き物姿になるのは20歳、つまり、成人になった時なの。それに、性格や口癖などは成長する過程で形成されるの。まるで、ニンゲンのように。」


私はぽかんとした。なんだかよく分からないけど、メモリも私達のように生活して、成長していくんだ。全てニンゲンの空想ではない。自分の心、意識があるんだ。


そういえば、メモリの話なら私には他にも色々分からないことがあるが、ふとミルキーと出会った時のあの言葉を急に思い出す。自己紹介の時言っていた、メモリオという言葉。あれはなんなんだろう?自己紹介の時言うとなるとなにか重要な意味なのかな?


「ねぇ、サラ、ミルキーが言ってたんだけど、メモリオってどういう意味?」


するとサラは、ああ、そんな事かと笑った。

サラは良く笑う。

「メモリオはニンゲンでいう男の人っていう意味。逆に女の人はメモリティアっていうのよ。私は勿論(もちろん)メモリティアよ。」

するとサラは、「ブタウサはメモリオでもメモリティアでもどっちでも別にいいわよ。気にすることないわ。」と私にわざとらしく、にまーと笑った。

すると案の定ミルキーは「また、ブタウサっていいましたね?!許せません!それに私は立派な紳士です!」
といいリアクションをする。
ミルキーは本当に可愛い。
ミルキーには絶対に言わないけど、私もメモリティアでも別にいい気がする。

「あ、忘れてた。あのお方の存在の説明を忘れるなんて、無礼な事してしまったわ…、実はね、メモリには、生まれつきメモリオでもないメモリティアでもないお方が居るのよ。」

「あ、そうでした!」

そういうとミルキーはティーカップを持とうとする手を止めた。


「あぁぁ、あのお方の説明を忘れるなんてぇえ。」

と短い腕をめいいっぱい伸ばして頭をかかえた。



メモリオでもメモリティアでもない存在…?



もしかして


オカマ?!