「次に、レベル2です。アンジュ様もご存知(ごぞんじ)の通り、『向こう』の世界、ニンゲン界と呼ぶ事にしましょう。ニンゲン界では、空想した物を表せる事は、まず100%不可能です。」
ブーっと言うとミルキーは腕を交差させる。
「でっ、でも、此処(ここ)では出来たわ。」
「まぁ、焦らずに。
話は少し変わりますが 次に『この』世界の説明を少ししましょう。先ほどアンジュさんはここはどこ、とお聞きしましたね?『この』世界は、『むこう』の世界でもニンゲン界でも無い。つまり…。」
ミルキーは紙を裏返しにすると点を横に並べ二つ描く。
「ここが、ニンゲン界、ここが『むこう』」
ぐりぐりとそれぞれの点を濃くする。
そして、間に横の線を書いて繋げた。
「この線が、『この』世界。色々な世界を繋げる空間。なんですよ。通常、ここには来れないモノです。特別な事が起きた時にしか来れないんですよ。まぁ、幸運か、不運は分かりませんが、私は来たのは2度目です。」
ミルキーの淡々とした説明はとてもわかりやすかった。現実味の無い話も、最初とは違いすんなり飲み込める。
「話を戻しましょうか、ニンゲン界では、空想した物を現す事は不可能ですが、『この』世界と『むこう』の世界では、可能です…、、しかし、空想の能力があるニンゲンで筋のある人でトレーニングされた人でも、一瞬しか現す事はできないのです。10秒持てば、異例、ですね。能力が足りないんですよ。能力があっても、体力的に負担が大きすぎる」
そういうと、パチンと手を叩いた。
「だから、現した物は、跡形もなく消える。しかし、アンジュ様は能力が飛び抜けている。異例中の異例、神童と言えば良いのでしょうか?だから、レベル2もクリア。」
そう言うと2に二重丸を書いてみせた。
信じられない。
私はただ空想が得意な空想が好きな『普通』の女の子だと思っていた。
こんな内に秘められている能力を持っているとは思わなかった。
神童、なんて、一生呼ばれる事は無いと思っていた。
「次にレベル3です。レベル1とレベル2の間は凄い、差があるのですが、レベル3は次元が違いすぎます。嗚呼(ああ)、本当に次元が違うわけじゃなくて、例えですけどね。
アンジュ様はずっと空想の物を現せることができる『才能』がある訳ですが、それがずっと継続している!!!それほどアンジュ様の能力は優れているのですよ。』
言われて今気が付いた。ミルキーは10分程度ずっと鉛筆などを持ったままだ。
「10秒以上現せることができたら後は簡単らしいんですよ。視界に入る事でその物の存在を無意識に意識する事ができるから。意識して空想を続けなくても現せる事はできる。でも、それを虚像と感じてしまったら…
その時、ミルキーのが持っていた鉛筆と消しゴム、ノートがキラキラと瞬き、跡形も無く消えてしまった。
「このように、消えてしまうのですよ。これは訓練、ですね。
お分かりになられたのでしょうか。
何故(なぜ)アンジュ様でなければいけないのかを。何故、空想が武器に、盾になるかを。」
ミルキーはしっかりと私の目を見た。
ブーっと言うとミルキーは腕を交差させる。
「でっ、でも、此処(ここ)では出来たわ。」
「まぁ、焦らずに。
話は少し変わりますが 次に『この』世界の説明を少ししましょう。先ほどアンジュさんはここはどこ、とお聞きしましたね?『この』世界は、『むこう』の世界でもニンゲン界でも無い。つまり…。」
ミルキーは紙を裏返しにすると点を横に並べ二つ描く。
「ここが、ニンゲン界、ここが『むこう』」
ぐりぐりとそれぞれの点を濃くする。
そして、間に横の線を書いて繋げた。
「この線が、『この』世界。色々な世界を繋げる空間。なんですよ。通常、ここには来れないモノです。特別な事が起きた時にしか来れないんですよ。まぁ、幸運か、不運は分かりませんが、私は来たのは2度目です。」
ミルキーの淡々とした説明はとてもわかりやすかった。現実味の無い話も、最初とは違いすんなり飲み込める。
「話を戻しましょうか、ニンゲン界では、空想した物を現す事は不可能ですが、『この』世界と『むこう』の世界では、可能です…、、しかし、空想の能力があるニンゲンで筋のある人でトレーニングされた人でも、一瞬しか現す事はできないのです。10秒持てば、異例、ですね。能力が足りないんですよ。能力があっても、体力的に負担が大きすぎる」
そういうと、パチンと手を叩いた。
「だから、現した物は、跡形もなく消える。しかし、アンジュ様は能力が飛び抜けている。異例中の異例、神童と言えば良いのでしょうか?だから、レベル2もクリア。」
そう言うと2に二重丸を書いてみせた。
信じられない。
私はただ空想が得意な空想が好きな『普通』の女の子だと思っていた。
こんな内に秘められている能力を持っているとは思わなかった。
神童、なんて、一生呼ばれる事は無いと思っていた。
「次にレベル3です。レベル1とレベル2の間は凄い、差があるのですが、レベル3は次元が違いすぎます。嗚呼(ああ)、本当に次元が違うわけじゃなくて、例えですけどね。
アンジュ様はずっと空想の物を現せることができる『才能』がある訳ですが、それがずっと継続している!!!それほどアンジュ様の能力は優れているのですよ。』
言われて今気が付いた。ミルキーは10分程度ずっと鉛筆などを持ったままだ。
「10秒以上現せることができたら後は簡単らしいんですよ。視界に入る事でその物の存在を無意識に意識する事ができるから。意識して空想を続けなくても現せる事はできる。でも、それを虚像と感じてしまったら…
その時、ミルキーのが持っていた鉛筆と消しゴム、ノートがキラキラと瞬き、跡形も無く消えてしまった。
「このように、消えてしまうのですよ。これは訓練、ですね。
お分かりになられたのでしょうか。
何故(なぜ)アンジュ様でなければいけないのかを。何故、空想が武器に、盾になるかを。」
ミルキーはしっかりと私の目を見た。
