『こちらからは以上です。水城さん?何か?ご質問等はありますか?』
晧覬が聞くと…
【いえ…何も有りません。ただ…優里、早瀬君、本当に申し訳なかった…】
優里さんのお父さんはそう言って頭を下げそして書類を鞄の中にしまい部屋を出て行った…
終わった…
言葉を発しない私達に…
『そこ!いつまで抱き締めあってんだ?瑠璃!お前、抱き付く相手を間違って無いか?それに昴!お前もいつまで瑠璃を抱き締めてやがんだよ!!』
晧覬に言われ…
あっ!?
ヤバ!
そう思った時には既に遅く…
『昴!てめぇ~は一度、殺さないと解んねぇ~みたいだな?瑠璃!お前は家に帰ったらお仕置だからな!』
晧覬に言われ…
青ざめる私に…
「へん!!俺はお前なんかに殺されたりしねぇ~よ!俺は医者だぞ!」
昴は言い返した。
〔晧覬さん?昴?なんか話が違う様な?ここは優里さんのお父さんとの交渉が成立して良かった!って喜ぶ場面じゃ無いんですか?〕
琉偉の言葉に…
『あぁ。そうなんだけどな…でも優里さんのお父さんが来た時に昴が瑠璃を抱き締めて瑠璃も離れ様としなかったのがムカついて苛々してたんだよ…』
晧覬が頭を掻きながら言うと…