*** ―――思い出してはいけないことを、いや、思い出すべきではないことを思い出してしまった。 その昔。 シンちゃんの顔に、興味本意で粘土を張り付け、それこそ今で言う鑑識のような、顔の復元の真似事のようなことをしたことが一度だけあった。 こんな感じの顔になるのだろうかと。 そして出来上がったそれはもちろん私の想像で、なんてねと、すぐに剥がして拭き取って終わった。 私しか知らない顔。 そう。 ―――ベンツに乗った金髪のイケメンが、それに瓜二つだった。 「……うそ……」