病院を出ると一気に蒸した熱気に包まれた。 その瞬間急激に喉の渇きを覚え、近くのコンビニへ向かった。 歩いて数分でコンビニは見えた。 中に入ると全身に潤いを与えるかのように涼しい風が身をまとう。 飲料コーナーへ向かう途中、見覚えのある人を見かけた。 お菓子コーナーでカゴいっぱいに詰め込みながら更に悩んでる様子だ。 思わず心が揺れた。 眉間に手を当てるその姿に亜優奈と重なって見えたから。 気づけば距離を縮めていた。