「いや、なんも?」 「……あっそ」 このふたりっていつもこうなんだよね。 私が加わると倍に煩くなるんだけど。 歩未が少しでも元気でいてくれてよかった。 2人の言い合いが始まったのをみて、いつもと違った立場にいる私はその光景を微笑ましく見守った。 しばらくすると話題は私に向けられ、話し出す。 2人は気を遣ってくれているのか、あまり近づいて来ない。 それとも私が2人に気を遣っているのかな? ……この距離感が、切なくて、苦しい。