CHEEKY X'MAS―愛しの生意気エイティーン―



「今日、未成年のぼくがいて邪魔だったんじゃないですか?

あのマスターって人と、あまりしゃべれなくて」

「変な言い方しないの。

カウンターにいた女性、マスターの奥さんよ」


相変わらず、ため息。

つないだ手は、いつも以上にふわっとした握り方が頼りない。


「自信がなくなるんです。

あなたといると、経験したことない場面ばかりで、正解の出し方がわからなくて」


最近、理解した。

わたし以上に年齢差を気にしているのは彼のほうだ、と。

付き合うと決める前は、わたしは後ろめたくて、恐れ多いようにも思っていたけど。


角を曲がると、緩みがちだった彼の歩調は完全に止まってしまった。

わたしのマンションが見える。

夜道のデートは、もうすぐ終わる。


わたしは、自分の部屋を見上げた。

明かりはともっていない。

同居人である弟からは、不良ボーイは今夜帰りませんのでごゆっくり~、とメッセージをもらっている。