CHEEKY X'MAS―愛しの生意気エイティーン―



「数学や物理のパズルの全国大会、賞金が意外といい値段だって知ってます?」


自分のこめかみをトンとつついて、ウインク。

何でそんなポーズが似合うのよ、きみは。


「ありがとう。嬉しい」

「どういたしまして」


去年の誕生日に自分で買ったピアスを外して、もらったばかりのそれを付ける。

ひんやりとした重みが揺れる感触。


彼の指が、そっと、わたしの耳元の髪をすくい上げた。


「どう? 似合う?」

「振り子の動線はやっぱりきれいです」

「誉めてるつもり?」


彼に悪気がないのはわかってる。

いちいち笑ってしまう。


「あなたはもっと明るい色が好きなんだと思ってました」

「この色は一目惚れだったのよ。

きみの目の色と似てるから」


彼のダークグリーンを見つめて微笑んだら、薄暗がりの中でもハッキリと、彼が真っ赤になった。

やけどでもしたみたいに、ビクッと引っ込んでいく臆病な指。


はい、わたしの勝ち。