私は、ひかるの部屋のドアを開けた。




手紙を見せると、ひかるのお母さんは、複雑な表情で、私を部屋にあげてくれた。




部屋の中は、昔とあまり変わっていない。


家具の位置も、本棚の上のぬいぐるみも、そのままだ。


ただ、片付けの途中なのか、だいぶ色々なものがなくなっていた。




もしかしたら、ひかるをいじめていた奴らはお金も要求していて、仕方なく色々なものを売っていたのかもしれない。



別の高校になってしまったからといって、親友には変わらない。



私がもっとひかるのところに遊びに行っていたら・・・




私は、机の上に置いてあった、私宛の手紙と同じ模様の封筒を手に取る。




この謎を解いた先にあるのは、ひかるからの恨みごとかもしれない。





私は、決意して封筒を開いた。






封筒には、『A』と書かれていた。



ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー



『朝→石』

『傘→岸』

『星座→掃除』

『れき→?』


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー