買い物リストのメモを一目見たときから違和感はあったんだ。

レイリーは子供だけど、あれでも一応私の雇い主なわけだし、仕事内容に関係ないこと突っ込むのもよくないかなっと思ってやめといたけど、まさかこういう展開になるとは思いもしなかった。


「わーいいよ。似合ってる!」
「可愛いでありますっ!!」
「悪くねぇな。」
「…。」

レイリー、ペングウィン、アルトの順に口々に感想を口にしたが、当の私は硬直状態であった。




遡ること一時間前、買い物から帰宅した私とアルトが、私の部屋に戻ってくると、別件の仕事を終えたらしいレイリーがリラックスしてソファに横になっていた。

買ってくるよう言われたものをレイリーに手渡すと、「早速着てみてよ。」と満面の笑みで返された。一瞬、意味がわからなかったが、レイリーは「早く早く。」と私の背中を押して隣の部屋に連れて行くと、「着替え終わったら見せてねー。」と呑気に言って、パタンとドアを閉めた。

着替えるって何を?とは思ったものの、選択肢は一つしかない。渋々着替えて元の部屋に戻れば、先ほどの三人の反応である。


「しかし何だ?こりゃーおめーの趣味か、エロガキ。職権乱用にもほどがあるだろ。」

言いつつも、口に締まりのないアルトがレイリーを責めたが、レイリーは心外とばかりに鼻をならすと余裕の表情で答えた。


「まさか。これも仕事の一環だよ。」
「それを職権濫用っつーんだろーがよ。」

アルトのツッコミに、レイリーが観念したような顔をした。