Snow Drop~天国への手紙~(上)【実話】

ヒロトくんは、急に頭を抱えてその場にしゃがみ込んでしまった。

ありゃ…そんなに驚かせちゃったかなぁ?

「っだぁ~!!何だよ~そういう事かっ!!」

『アハハッ、ヒロトくん、あこ達ね、付き合う事になったの!!』

あこが、あっちゃんの肩に手を掛けて、膝立ちになって笑うと、ヒロトくんは、フッっと笑った。

そして、ドアを全開にしたまま、また凄い勢いで階段を駆け降りて行った。

『あれ?ヒロトくん…?』

「何だ?アイツ…意味分かんねぇし…」

あことあっちゃんは、思わずお互いを見合ってしまった。

一体、何だったんだろう…

ヒロトくんを不思議に思っていると…

「えっ、え~何っ!?…おっ、お邪魔しまーす!!」

玄関の方から、ヒロトくんじゃない人の声が聞こえて来た。

でも…聞き馴れたこの声は…

ダンダンダンダンッ…

すると、今度は、物凄い速さで階段を駆け上がって来る、2人の足音が響いて来た。

バンッ

ドアが壁に叩き付けられたのは、これで2回目。

「見ろよ!ほらなっ!!」

「何なのよ、ヒロト!痛いってばぁ!!……あこっ!?嘘っ、何で…」

『エリ!…』

現れたのは、ヒロトくんの背後から現れたのは、エリだった。

目を大きく見開いて、にんまりとするエリだった。

あ…そうだったぁ…

エリにはまだ何も言ってなかった…あっちゃんを好きになった事も、何も言ってなかったんだった。

『エリ、あのねっ…あっちゃんとねっ…あの、付き合う事に…』

「あこ~っ!!」

あこが、慌てて話出した時だった。

エリは、あこの話も聞かずに、ドアから走って来ると、あこに抱きついた。

「良かったね~私とヒロトね、あの2人は絶対こうなるって話してたとこだったんだ~!!」