Snow Drop~天国への手紙~(上)【実話】

「オハ☆
ヘヘッ!お姉ちゃんの新車借りて来ちゃったぁ~!!」

『へぇ!エリのお姉ちゃん、新車買ったんだぁ~!!』

デニムのミニスカートに、真っ黒のキャミソール。

胸の下まである、ミルクティー色の長い髪の毛を巻いて、束ねてアップにして笑っているのは、エリ。

やっぱり!!!
うちらって、服装まで気が合うのかも♪

『フフッ♪』
なんとなく嬉しくなって、口元が緩んでしまった。

「えー、何ー?
あこ、キモーいっ!!」

『うっさいよー!』

エリは本当に本当に大好き。
エリしか信用出来ない。

大切な大切な、親友。


海に着くなり、テンションが下がる。

「あ、何?何?
2人で海来たの~?
あっちで一緒にビーチバレーしない?」

出た、出た。
ナンパだよ!!

だから、軽い男は嫌い。
だから、男は信用出来ないんだよ。

あこと、お母さんと、お姉ちゃんを捨てた…お父さんの事を思い出すから。