『ケン…あこ、何もプレゼント用意してない…何欲しい?』

真っ白なふとんから頭だけを出してあこは言った。

「…昨日もらったから…いらない。」
そう言ったケンは耳まで赤い。

『えっ?あこ、あげてないけど!』

本当の意味を知ったのは、数秒後だった。

「…あこを…もらったから!」

―――!!

やっと理解したかの様にあこは赤くなった顔を布団に潜り込ませた。

ケンはベッドに潜り込んでいるあこを愛しそうに見つめていた。