Snow Drop~天国への手紙~(上)【実話】

「エリ…キツッ!!
お前に彼氏いるのが信じらんねぇ!(笑)」

ケンがちょっと苦笑いをした。

『アハハッ!そこがエリのいいとこなんだよー(笑)』
あこはケンを見ながらエリの細い肩に寄っかかった。

「よしよし!
あこはいい子だねぇ!(笑)」
エリは肩にちょこんと乗ったあこの頭を撫でた。

「…!!あこまでっ?
うぅっ…(笑)」
ケンが右腕で目を覆って泣き真似をした。

笑ってしまった。

こんな小さなたわいもないおふざけなのに、幸せを感じてしまう。

回りには、こんなに笑顔が咲いていたんだ。

このちょっとの幸せがいつか蕾をつけて、大きな花となってくれる日がくるのだろうか…

信じてみたい。

じゃないと、前に進めないんだ。

あっちゃん、あなたは今笑っていますか?

泣いてはいませんか?

あこは、みんなに支えられて笑う事ができています。