Snow Drop~天国への手紙~(上)【実話】

そして、ツンツンっと、人指し指でケンのジャケットの裾を指差した。

「えっ!バレてたのかよ!(笑)」
真っ赤になるケンが可愛く思えた。

『なぁにぃ?そんなにあこに会いたかったぁ?(笑)』

あこは照れているケンをからかう様に笑った。

ぎゅっ…

ケンは、あこの右手を握り締めて、口をうごかした。

「ハァッ…だってさ、昨日の事…夢だったらどうしようかと思ってさぁ…

朝起きたら、怖くなって、足が勝手に…ハハハッ(笑)」

ケン…
こんなに冷たくなっても…
それでも、
あこを待っててくれたんだ。

『夢なんかじゃないよっ!!』

気が付いたら、ケンの手を握り返してた。