Snow Drop~天国への手紙~(上)【実話】

『…もしかして…ずっと待ってた?』


「待ってねーよ!バカっ!
今来たと……ヘッキシッ!!」

ケンが大きなクシャミをした。

ケンのほっぺに手をくっつけてみる…

『わっ!!冷たっ!』
凍ってるみたいに冷たい。

「何だよっ!いきなりっ!(笑)」
あこに触れられたケンは照れ臭そうに笑った。

『ねぇ、今日寒いね?
あこはニタニタしながら歩き出す。

「おー、マジで寒い!!」

あこのすぐ後ろをついてくる。

『ねぇ…いつからここに居たの?
寒かったでしょう?』

「んっとォ…七時くらいだったか…あっ」

やっぱりね?待っててくれたんだ。

『ケンの嘘つきーっ(笑)
やっぱり待ってたんじゃん!!
だって…見えてたよ、ジャケットの裾!!」