Snow Drop~天国への手紙~(上)【実話】

あっちゃん?
あのね…

あこは、彼氏ができたんだよ?

なのにね…

あっちゃんが大好きなんだよ?
変だよね…

でもね、さようなら。
あっちゃん。

さようなら…世界で一番大切な人。




翌朝。
AM 8:30

『行ってきまーす!!』

勢い良く、玄関を飛び出した。

吐き出した息が真っ白。

でも、空気が澄んでいて気持ちいい。

新しい気分になる。

そう、今日から、新しい道を歩き始める。

てく…てく…
あこは大学へ向かって歩く。


……………?
家を出て、一つ目の角。

何か見える。
黒い布のような…

きっと、あれは!!

『ケンッ?何してんのッ?』

そーっと近付いて、ピョコっと顔出してみた。

「おわっ!!マジでビビったー(笑)
偶然だなっ!朝から会うなんてっ?」

ケンの鼻の頭が真っ赤だ。
今着いたとも思わない。