「ウン!!ママになっちゃった♪
今日彼と話し合いなんだっ☆」
嬉しそうに微笑む有美の顔は、もう母親の顔だった。

「そっかぁ!良かったなっ」
あっちゃんは寂しそうに笑った。

「…死ぬヤツもいれば…これから産まれてくるヤツもいる。

病院て怖ぇーとこだな!!」
あっちゃんの肩ががっくりと落ちてしまった。

「どうかしたの?」
診察券を大事そうに財布へしまう有美。

あっちゃんは肩を落としたまま、話だした。
「有美…実は俺っ…」


午後3:00。

『じゃっ、エリ!また明日ねっ!』
エリに大きく手を振るあこ。

「うん!気を付けて行くんだよ?」
心配そうに手を振り返すエリ。


そして、あっちゃんの家に急いだ。

早く会いたい。