Snow Drop～天国への手紙～（上）【実話】

「…あ、ごめん(笑)
あこちゃんて、純粋だよね。
ちょっとひねくれたら？(笑)
分からない？
ｱﾂｼがどうしてそんな事言ったのか。」

『…あこがウザくなって突き放した…とか？』
あこがいつも甘えてばっかりだから…

嫌になっちゃったんだ。

「…プーｯ(笑)本気で言ってるのォ？
ﾊﾊﾊﾊﾊ(笑)」

有美があまりにも笑うからあこはｷｮﾄﾝとしてしまった。
『…へっ？』


「…急に不安になったか…妬きもちだと思うんだけど(笑)」

ヤキモチ？不安？
それはあこの方だ。

あこは自信なさげに目を伏せてしまう。

そんなあこを母親のような目で見る有美はとても穏やかな目をしていた。

「ｱﾂｼはさ…社会人として、働いてるじゃない？
職場の人間なんて決まった人数で、毎日同じ人としか顔合わせないでしょ？」

『…？ハイ…』

あこの頭がこんがらがってきた。

哲学に近い。

恋愛能力ゼロの頭には難しい。