Snow Drop~天国への手紙~(上)【実話】

…そう。
あこがあっちゃんを大好きな様に。

有美だって、ただ、あっちゃんが大好きだっただけだ。
愛されたかっただけなんだ。

ただ、その表現方法がねじまがってしまった。
それだけ。

「…!!あっ…ありがとう。
ごめんなさい…」
有美は“ありがとう”と“ごめんなさい”を何回も何回も繰り返した。

まるで、償いの呪文のように、何回も。

空を見上げた。
真っ青な空は思いの外透き通っている。

「あっ、アツシとは…うまく行ってるの?」

有美の言葉にうつ向いてしまう。
『……………』
首を横に降るあこを有美は心配そうに見つめた。

「どうしたの…?」

そして、あこは苦しさを吐き出す様に、さっき起こった全ての事を、有美に話した。

「そっ…かぁっ…フフフッ……アハハハハッ(笑)」
…………?!

急に笑い出した有美に驚きを隠せない。
目を丸くさせて有美を見つめた。

そんなあこに気付いた有美は一回だけせきばらいをして話だした。
「ケホッ…」