Snow Drop~天国への手紙~(上)【実話】

《あぁ…このまま死んでもいいかも。》

段々と意識が遠のいていくのが分かる。

「…こ………あ…こ!!…こっ…」

聞いた事ある…この声は毎日聞いている声。

《あー。
エリの声がするなぁ…

あこが死んだから泣いてるの?エリ…。》

「あこっ!あこっ!!
しっかりしてよォォ!!うぇぇ…ん…あこぉ…」

「あこっ!!」
―――――!!
あこはその声に反応するように、ゆっくりと目を開けた。

『…生きてた。

…あっちゃん?
…エリ。』

「あこぉー…」
ぼんやりとした先に、泣きながら、あこの冷たい体を抱き締めているエリが見えた。