Snow Drop~天国への手紙~(上)【実話】

口やほっぺからは血がにじみ出ていた。

足元は裸足。

《あこ…何やってんだろ?

今日は、あっちゃんに会って、ご飯食べに行って…

あっちゃんの家に行くはずだった

ここは何処?
…………分からない》

段々と日が暮れ始めて来る。

雪の降り方も強まって来る。

でも…寒さは感じない。

残っているのは…
彼奴らの声と汚い、気持悪い“感覚”…。

《あこは一体、何をしてるの?》
あこの体には雪がさらっと積もり始める。