Snow Drop~天国への手紙~(上)【実話】

サングラスをした男が車のドアを開けた。


…ドンッ…
車から、まるでゴミのを投げ捨てられる様に、あこは雪の上に降ろされた。

すぐ横に黒のブーツとピンク色のコートも投げ捨てられた。

「ごめんねっ?乱暴にしちゃってっ(笑)
悪く思わないでね!バイバーイ☆」

ガガガー…バタン!!
ドアが閉まると、車はボロボロのあこを置いて去って行った。

『………。』
あこは、もう寒さも分からないほどに、放心状態になっていた。

ボロボロに破かれたワンピース一枚で雪の上に座っていた。

そのワンピースは、朝の時の様に綺麗で可愛いものではなくなっている。

あちこち、ビリビリに破かれている。