Snow Drop~天国への手紙~(上)【実話】

すると…大学がある方から、駅へ向かって、女の子の集団が歩いてきた。

「でさぁ!…!」

「えっ!ウソぉ(笑)」

楽しそうに話す女の子達を見て、あっちゃん遠い目をした。

“きっと…あの中にあこがいるはずだ。
…そうに違いない。”
そして、その女の子達をジーッっと見つめた。

………いない。


いるはずがない。
ユキが抱き締めているバックは間違いなく、あこのバックだ。


「…………!!
エリ先輩っっ!!」
大声を上げて立ち上がるユキは、その女の子の集団を見つめていた。

「あれぇ?ユキー?
…卓くん…とアツシくんっ!?」

エリは、3人を見て、ただならぬ不安を感じていた。

「ごめんっ!先行ってて?」
エリはみんなに言ってユキに駆け寄った。