Snow Drop~天国への手紙~(上)【実話】

電話に出たのは、何も知らない、あっちゃん。

「兄キっ!
今どこだよっ?あ…あこ姉がっ!!」

「はぁ?あこ?
…これから会うって!(笑)何だよ…」
最初は笑っていたあっちゃん、でも、卓ちゃんの異常な息使いに、何かを悟ってしまった。

「…あこ、どうしたんだよ?
…卓っ!!」

「…………ッ」
言葉が詰まってしまう。
何をどう説明したらいいのだろう…
早く伝えたいのに。

「だまってちゃ分かんねぇだろ?」
あっちゃんが電話ごしに怒鳴る。

その怒鳴り声に背中を押された様に卓ちゃんは話だした。