Snow Drop~天国への手紙~(上)【実話】

ユキは細い体を小刻に震わせていた。

「ねぇっ?卓…見たよね?
あれって…無理矢理連れて行かれたよね?
…あれって、まさか…」
ユキは腰を抜かした様に雪の上にペタン…と座り込んでしまった。

「…やべぇよ…。」
しどろもどろになる卓ちゃん。
でも、卓ちゃんは勘がいい。

ピッ…
卓ちゃんはぽっけに入れていたケータイを取り出して電話をかけ始めた。
「ハイ…どうした?卓?」