「あこ…ちゃんだっけ?
俺、アツシってゆー名前!よろしくな?」
『あ…、こっ…こんばんはっ!!』
あこは、今目の前で微笑んでいる一人の男から目が離せなくて、呆然としながらも、とりあえずの挨拶。
やだな…
どうしちゃったんだろ…
呆然と固まり続けるあこを見ながら“アツシくん”が笑った。
「あっ!俺もあこちゃんに嫌われてるっぽくねぇか?
睨まれてるし!!」
違う!違う、違う!!
睨んでるんじゃなくって…
目が離せないだけ。
体がね、動かないだけ。
「アハハッ!!違う!違う!
あこはねぇ、ちょっと人より警戒心が強いだけ~!!」
エリはいつもあこのピンチを救ってくれる。
エリは、困った顔をしているあこをかばう様に笑った。
そうだ。
エリが言った通り。
あこは昔から、あまり人を信じない。
信じていても裏切られたら、傷付いてしまうから。
お父さんの事を信じていたお母さんが、傷付いてしまった様に…
仲良くなってしまえば、壁は無くなってしまうけれど、それでも…常に警戒心が強い。
別に、人から酷く裏切られた経験も無いし、特に理由も無いけれど。
もう1つ。
あこは、本気で人を好きになった事がない。
だから、みんなが言う様なドキドキだとかトキメキだとか…
よく分からない。
だから、今、戸惑ってるの。
彼を見てから、心臓が鳴り止んでくれない。
あこの心臓、どうかしちゃった…
トクン…トクン…トクン…
俺、アツシってゆー名前!よろしくな?」
『あ…、こっ…こんばんはっ!!』
あこは、今目の前で微笑んでいる一人の男から目が離せなくて、呆然としながらも、とりあえずの挨拶。
やだな…
どうしちゃったんだろ…
呆然と固まり続けるあこを見ながら“アツシくん”が笑った。
「あっ!俺もあこちゃんに嫌われてるっぽくねぇか?
睨まれてるし!!」
違う!違う、違う!!
睨んでるんじゃなくって…
目が離せないだけ。
体がね、動かないだけ。
「アハハッ!!違う!違う!
あこはねぇ、ちょっと人より警戒心が強いだけ~!!」
エリはいつもあこのピンチを救ってくれる。
エリは、困った顔をしているあこをかばう様に笑った。
そうだ。
エリが言った通り。
あこは昔から、あまり人を信じない。
信じていても裏切られたら、傷付いてしまうから。
お父さんの事を信じていたお母さんが、傷付いてしまった様に…
仲良くなってしまえば、壁は無くなってしまうけれど、それでも…常に警戒心が強い。
別に、人から酷く裏切られた経験も無いし、特に理由も無いけれど。
もう1つ。
あこは、本気で人を好きになった事がない。
だから、みんなが言う様なドキドキだとかトキメキだとか…
よく分からない。
だから、今、戸惑ってるの。
彼を見てから、心臓が鳴り止んでくれない。
あこの心臓、どうかしちゃった…
トクン…トクン…トクン…



