Snow Drop~天国への手紙~(上)【実話】

「……大丈夫!あこは、何も気にする事ねぇから!!」

あっちゃんの不機嫌な顔が一変して、いつもの優しい笑顔になった。

誰?…って聞いただけなのに。

大丈夫って、何が?
気にするなって言われても…気になるよ…

『うん…』

こんな時も、あこは頷く事しか出来ないんだ。

こんな時の女の勘ってのは凄いと思う。

あこにも分かる、きっと…

女の人…元カノとか…?

あっちゃん…

ほんの数秒前まで、あんなに幸せで満たされていたのにね…

今はね、不安で不安で押し潰されそうなの…

コンコン!

いきなり部屋のドアがノックされた。

「はい?」

ガチャ

「あこちゃん!カレーライス好き?」

美味しそうなカレーライスを大きなおぼんに乗せて、おばちゃんが部屋へと入って来た。

『わ~!!!いい匂~い!!カレーライス大好きっ♪』

あこは、両手いっぱいに不安を抱えたまま、笑顔を作ってベッドから飛び起きた。

「そうっ!良かった~、たくさん食べてね?はい、どうぞ!」

カタン…

おばちゃんは、テーブルの上に2人分のカレーライスを置いて、部屋を後にしようとした。

『待って!おばちゃん!!あこ、おばちゃんと一緒に食べたい!!

3人で食べよ!いいでしょっ?』

両手を合わせ、お願いのポーズでおばちゃんにおねだりをした。

すると、おばちゃんは、急に嬉しそうな笑顔になった。