Snow Drop~天国への手紙~(上)【実話】

そう言うと、女の子は、あこに向かって深くお辞儀をした。

手には、小さい紙切れが握られていて、頭を下げたと同時にその紙切れを、そっと、あこへと差し出した。

「あのっ…良かったら読んで下さい!!…じゃあ、失礼しますっ!!」

そして、女の子は、慌てふためいた様子で、勢い良く走り去ってしまった。

何だろう…手紙かな?

カサッ

早速、その紙切れを開いてみる事にした。

〔佐々木あこ先輩へ


私は、河村憂樹と言います。

入学式の日は、本当にありがとうございました。

突然、生意気と思われるかもしれませんが、友達になって下さい。〕


そして、その文章の下には、メールのアドレスが記されてあった。

生意気だなんてこれっぽっちも思わなかった。

あこは、自分の席へと戻り、直ぐにユキにメールを送った。

【あこです。


こちらこそ、よろしくね(^O^)

憂樹は、ユキって読むのかなぁ?】

初めて、後輩に慕われている様で、嬉しくて仕方なかった。

それから、ユキは、あことエリにとって1番可愛い後輩になった。

ユキとの出逢いは、1年前の春の出来事だった―…