Snow Drop~天国への手紙~(上)【実話】

ガラガラガラ…

『失礼しまーす!』

保健室の戸を開けると、いつもの優しい先生が笑顔で迎えてくれた。

「あら?どうしたの?新1年生じゃない!」

『うん。先生ぇ、式が始まるまでこの子休ませて?具合悪いみたい!』

「え~!!私も休みたい!!!」

「エリちゃんは健康過ぎです!!もうっ!…じゃあ、左のベッドに横になってなさい?

あこちゃん、エリちゃん、ありがとう!」

「「はいはーい♪」」

保健室の先生は、学校の中でも1番の仲良し先生。

いつも、大嫌いな担任の悪口を言いに来たり、一緒にお菓子食べたりした事もあった。

あこは、女の子の鞄をそっとベッドの枕元に置いて、エリと体育館へ急いだ。

ベッドに横になった女の子は、か細い声で先生に質問をした。

「先生ぇ、今の人…あ、ちっちゃい人…何年生ですか?」

「あら、どうして?」
「優しくしてもらったから…後でお礼言いたいんです。」

「今年ね、3年生よ、佐々木あこちゃん!」
これが、あことユキの出逢いだった。

そして、入学式から3日…

「あこ~お客さんだよ~!」

クラスの女の子が、窓辺でエリと話し込んでいるあこを呼んだ。

『客…?』

教室の入り口を見ると、あの入学式の日に出会った女の子が立っていた。

おどおどした様子で、真新しい制服を着てキョロキョロしてる。

クラスの皆は、その真新しい制服を、物珍しそうにジロジロと見てる。

『あ~!式の時の!体の具合は大丈夫だった?』

あこは、小さく手を振りながら、女の子に駆け寄った。

「あっ…はい!!大丈夫でした!ありがとうございましたっ!!」