Snow Drop~天国への手紙~(上)【実話】

だから、ユキは、体調が優れないのを我慢して高校の入学式へ向かった。

その日、あことエリは、入学式の手伝いをしていた。

「お~!見て!あこ!真新しい制服の子達がいる~!!
初々しいねぇ~!」

『本当だ~、うちらも3年だしね~、もうババァだねっ!!』

そんな会話をしながら、あことエリは、垂れ幕を抱えて体育館へと向かっていた。

そして、渡り廊下に差し掛かった時だった。

渡り廊下で蹲っている、ピカピカの新しい制服を来た小柄な女の子を見つけた。

あこは、垂れ幕をエリに預けると、その女の子に駆け寄った。

「うぅっ…ハアッ…」

『ねぇ、大丈夫?どうしたのっ?』

あこが、女の子の肩に手を駆けて覗き込むと、青白い顔でこう言った。

「あっ…すみませ…大丈夫です!ハァ…」

全然大丈夫じゃ無さそうなんだけど…

顔色なんて真っ青だし、額には汗がにじんでるし…

『でも…式までまだ時間あるし、保健室で休も!…立てる?』

「はい、すいません…」

あことエリは、女の子の肩を優しく抱えながら、ゆっくりと保険室へ連れて行った。