Snow Drop~天国への手紙~(上)【実話】

「あ!これはっ…別に覗いたとかじゃ無くてだなぁ…そのっ…」

卓ちゃんは、しどろもどろになりながら、言い訳を始めた。

すると、唖然としていたはずのあっちゃんの顔色が変わった。

「おい、コラ!!何やってんだよ!」

「あっ…兄キ、悪ィ…ごめん!!!コイツが、兄キの彼女が見たいって言うから…」

卓ちゃんは、申し訳なさそうに、ぎゅっと目を閉じて、真っ直ぐに立ち尽していた。

その卓ちゃんの真後ろには、焦茶色の髪色をした、セミロングの可愛い女の子が立っているのが見える。

あこは、その女の子を見るなり、目を疑ってしまった。

嘘!こんな偶然ってあるの?

人違いじゃないよね?

『…ユキ…?』

「えっ…嘘、マジ~!?…あこ先輩~?」

やっぱり!!

間違いなかった…ユキだ!!

卓ちゃんの彼女と言うのは、あこが高校時代の時の後輩だったユキだった。

あこが3年生の時、ユキは1年生だった。

1年前の春。

入学式の日の朝だった。

―ユキとの出逢い―

その日、ユキは朝から体調が優れなかった。

それでもユキは、こんな事を思っていた。

“体調が悪くても、入学式は行かないと…友達出来なかったら嫌だし…”