Snow Drop~天国への手紙~(上)【実話】

モソモソ…

『平気…』

布団から頭と目だけを出して、あっちゃんを見つめた。

いつものあっちゃんなのに、今までで1番優しく見えるのは何でかな?

あっちゃんがソファーから立ち上がり、近寄ってきた。

『こっち来ないで…恥ずかしいから!』

「フハハッ…可愛い~な!」

そして、あっちゃんは、笑いながらあこの髪を撫でてくれた。

も~!来ないでって言ったのに…

その時、ドアの方から何か物音がした。

あことあっちゃんは、同じタイミングでドアを見つめる。

カチャリ…

ドアの取っ手がゆっくりと右へ回り出した。

誰…おばちゃんなら、必ずノックするよね…

誰なの?

「やだ、押さないでよっ!!」

「シィーッ、押してねぇよ!そ~っとやれよ?そ~っと…」

ドアの向こうから、ヒソヒソと話す声が丸聞こえだった。

「キャッ!」

「うわっ…」

ガチャン!バタッ…

ドスッ

2人の人が、まるでなだれ込む様に勢い良く、あっちゃんの部屋へと入って来た。

「だから押すなって言ったじゃ~ん!も~卓のバカァ!!」

「…わり~」

そのあまりの突然の出来事に、あことあっちゃんは唖然としてしまった。

あことあっちゃんの目の前には、1人の男の子と、もう1人の女の子。

男の子とは、あっちゃんの弟の卓ちゃんだった。

卓ちゃんは、あことあっちゃんの視線に気付くと、急に立ち上がって焦り出した。