「この子には、純恋みたいな思いをしてほしくないわ…」
お腹をさすりながら言ったすーちゃんのお母さん
最初はよくわからなかったが少しの沈黙が流れると
「えええええええええええええ!?」
私たち4人は驚いて声を上げた
まだ細い、そのお腹には。
「赤ちゃん、出来たんですか?」
「うん。そう。…2ヶ月よ」
そしてもう一度、心の中で叫ぶ。
どぅえええええええええ
だから、全体的に丸くなったんだ
「最初は犯罪者の娘なんて産めないって思ったんだけどね、殺すことは私にはできなかった。
……だからね。産むことに決めたの。
この子には、幸せな人生を歩んでほしいの」

