「そっか」




彼はそう言った




「なら、あの日々は嘘じゃなかったんだよな?」




何かを思い出しているんだろうか、懐かしそうな目で私に問う




「もちろんだよ、千尋。」




「なら、よかった。」




そう言って彼は笑った




本当に良かった、彼と話せて。




ふと、ウェイトレスと目があった




彼女は私のお目付け役だ




彼女に無理を言って家を抜け出しこの場所にいれるから



感謝しなきゃ。




ありがとう。




その意味を込めて軽く会釈をした





すると彼女は





そろそろお時間です




と私に合図を送る