【過去】 「ふふっ、千尋は美味しそうに食べるよねっ」 「なにいっへんやよ」 「言えてないし」 ふたりで飯をくったり、俺らは幸せな日々を過ごしていた 特に大きな障害もなく。 ただ、1つ気がかりなことがある。 奏が本庄グループの娘であることだ。 本庄グループは全国に店を展開する大きな会社だ。 奏のお父さんは、俺らの交際を許してはくれない。 「奏。好き」 「私も好き。千尋…」 奏は本当に可愛くて自慢の彼女だ。 別に今は反対されてようがどうでもいいと思っていた。