「ねえ、透。私の忘れた記憶は楽しいものだった?」 次の日私は透に聞いた 「なんで、そんなこと聞くんだよ?」 「思い出したいの、失くした記憶を。」 はっきりそう告げると、彼は首を振った 「このまま死にたくないの。忘れたまま。」 「花恋は死なねぇだろ?…手術して、会いに行ってやれよ…」 透は言った。 「え……どういうこと?」 会いに行ってやれよって…………? 誰に? 「誰に?………どういうことなの?」 「いや、ごめん。…なんでもない」 バツが悪そうに彼は言った