「んっ」 「あ、やっと起きた。………大丈夫か?」 私の前にいるのは透。 私のことずっと看病してくれていたみたい 「たおれたってきいて速攻で飛んできたんだぞ」 ごめん、心配かけちゃったね 透はいつもそばにいてくれる。 苦しいときも、楽しいときも隣にいるのは透―――――――― あれ?そうだったっけ? ………辛いとき、隣にいたのは? ………今までで1番楽しかった日って? ふっと、一瞬映像が頭の中を駆け巡った。 でもそれはあまりに一瞬過ぎて、思い出すには不十分だった。