偽りの翼Ⅱ




病院につくと、自転車置き場に柱に寄りかかっている透の姿が見えた




「おそ」



不機嫌そうに透は口にする




「別に待ってろとは言ってねぇわ」



そう返せば、




「だなっ」




そう言って透は笑った。




「ほんとに引っ越すのかぁ」




透は寂しそうに言った。




「あぁ。まじで花恋のこと頼むぞ。…俺が言うことじゃねぇけどさ」




「まあ、俺花恋のことは大事に思ってるから心配すんな。お前の事も裏切ったりしねぇよ」




「花恋が、お前を望むなら俺は別にいいんだ。花恋の幸せが1番だからな」





ここ数日で、俺は考え方がだいぶ変わったと思う




あの日、この場所で櫻田先生の話を聞いてから。