「あ、あぁ。」 本当に花恋の顔は幸せそうで。 俺は 「俺、席外すわ。」 二人の邪魔だしな、とおどけて言いながら 外に出てしまった。 思ったより、花恋が幸せそうに笑うから。 思ったより、えぐられた傷は大きいから。 何よりふたりを見て自分自身が耐えられそうになかったから… もう、俺が花恋を幸せにすることは出来ないかもしれない。 そんな確信に近い不安を抱きながら 俺は中庭に出た。 「千尋くん。」 俺の視線の先には、 櫻田先生がいた。 「どうした?酷く疲れた顔をしているね?」